古代染織研究所

神泉染 古代染織 

染料

寸胴  『延喜式・縫殿寮』に記載されたものを主に明治時代に化学染料が入ってくるまで使用されていた天然植物染料(一部動物由来の染料あり)を煮出し素材として用いております。

 さらに当方が神泉染としているのはある程度は現代の工房での作業に則した方法に改め染色法自体は古代から伝わる浸染法を用いたものとなります。

 しかし従来の草木染の多くに使用されている浸透剤等の薬品もほとんど使用しておりません。

(媒染剤など一部供給が不安定なものに関しましては市販品を使用している場合はございます)。

 

素材

素材1 素材2 素材3 素材4  主に染料の素材として使用しているのは梅、蘇芳、黄檗、矢車附子、刈安、藍、等を高温で時間をかけ煮出し染色に最適な状態での染料を作ります。梅などは堅いのでチェーンソーで粉砕して使用します。

 

媒染

  媒染1 媒染2 媒染とは古代染織に限らず草木を染料とする染色において必要不可欠な作業工程です。

 一部の素材を除き染色する際、ただ染液に浸けてもほとんど染まりませんのでこの媒染という作業を合間に挟むことにより繊維に染料を定着させます。

 明礬(みょうばん)、灰汁(はいじる)、鉄漿(てっしょう:おはぐろ)、などが代表的なもので繊維に付着した染料に反応して発色します。

 この媒染作業で選んだ媒染剤により色目が多種多様、千差万別に変化してゆきます。

 媒染剤の選別、濃度、変更、すべてが後の染上がりに如実に違いが現れますので手の抜けない胆の部分でもあります。

 同じものが二つと出来ない所以であり、且つ難しい部分でもあり、楽しくもあり、そして奥深い部分だとも思います。

 

染色工程

染色工程1 媒染1 染液は濃度の濃いものを作って一気に染めると思いがちですが草木を使用した天然染料の場合、 濃いものを使用して染めようとすると浸けだした部分と最後に浸けた部分の色が違がってくるだけでなく全体の染まり方がかなりバラバラな感じになります。

 ハンカチや手ぬぐい程度の大きさのものと違い大きな生地や反物を染める場合は薄い色から 丁寧にたぐりながら時間をかけて染め、また媒染も丁寧に時間をかけて行い洗い水で洗った後、 水気が無くなるまで干す。
 この工程を何度も何度も繰り返し染め上げていくこととなります。

 よって染め初めてすぐに色の差が出てしまうとそのまま最後までその色の差はついてきますので 色差が出ないように薄く薄く色付けていくという慎重かつ手間暇のかかった作業になるのです。

 是非その独特の色目を実物でご覧頂きたい逸品です。

 
*現代の設備を用いて出来る限りの古代染色法に近い方法にて一品一品手作りで染めております。 古代染色法の完全再現、厳正な復刻・レプリカ等を作成しているのではございません。ご了承ください。